すなわち、「オシ」は日月が照り輝くことに意味であり、 「シノ・シナ」は日月を意味する。つまり、「忍」を 「オシ」と読もうが「シノ」と読もうが、いずれにしても日月を 指していると言えることになる。古人はオシでもシノでも通じさ せるために「忍」の字を使ったのではなかろうか、と思わせるほど 巧みな用字である。