歴史・言語方面の話題をどうぞ
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タイトルサルタヒコについて
記事No1871
投稿日: 2009/02/22(Sun) 22:00
投稿者kituno
お久しぶりです。
大三元さん、お元気ですか?

大三元さんにお聞きしたいことがあって久しぶりにやってきました。
今私のYahooトピックでサルタヒコについて話題になっています。私も興味を持って昨年末から本を読んだりしていろいろ調べています。
『ウズメとサルタヒコの神話学』(鎌田東二著・大和書房)という本の中で、沖縄の民俗学者伊波普猷が『沖縄新公論』という雑誌に「サダル」という琉球語が「サルタヒコ」という名前になったことを説いている中で、アイヌ語の「サタ」が「岬」を意味すると紹介していると書かれていました。

アイヌ語の「サタ」が「岬」を意味するのかどうか、教えていただけないでしょうか。

もちろん、大三元さんのサイト内の「サルタヒコ」についても読ませていただきました。その中でもっとも興味を持ったのが、ゾロアスター教との関連です。サルタヒコの容貌は、イラン人なのではないかと思ったことがあります。法隆寺の酔胡面が「サルタヒコ」の容貌そのものに思えるのです。
私がそう思うのは、飛鳥の遺跡がゾロアスタ−教と関連しているという松本清張氏の影響をかつて受けていたからかもしれません。

タイトルRe: サルタヒコについて
記事No1872
投稿日: 2009/02/22(Sun) 22:18
投稿者大三元
kitunoさん、お久しぶりです。

> 大三元さん、お元気ですか?
元気ですよぉ。

> 「サダル」という琉球語が「サルタヒコ」という名前になったことを説いている中で、

琉球語では確かに「サダル」が「先導する」という意味ではあります。

> アイヌ語の「サタ」が「岬」を意味すると紹介していると書かれていました。

「サタ」というアイヌ語は存じません。(大隅半島突端や愛媛県のサタ岬からの即断?迷い?)
「サパ sapa」なら「頭、岬」の意味です。

> もちろん、大三元さんのサイト内の「サルタヒコ」についても読ませていただきました。

http://www.dai3gen.net/sarutahiko.htm
ですね。

> その中でもっとも興味を持ったのが、ゾロアスター教との関連です。

私ゾロアスター教との関連について述べてますか???

> サルタヒコの容貌は、イラン人なのではないかと思ったことがあります。

私はお会いしたことがないので・・・

> 法隆寺の酔胡面が「サルタヒコ」の容貌そのものに思えるのです。

「胡」字はしばしば「西域」のことを意味しますから、あちら方面の酔っぱらいのお面なんでしょうか。

> 私がそう思うのは、飛鳥の遺跡がゾロアスタ−教と関連しているという松本清張氏の影響をかつて受けていたからかもしれません。

想像や直感は大事だけど、どうやって肉付けしてゆくのか。

タイトルRe^2: サルタヒコについて
記事No1873
投稿日: 2009/02/22(Sun) 23:16
投稿者kituno
大三元さん、お元気そうでとてもうれしく思います。
早速の返信ありがとうございました!!

> 琉球語では確かに「サダル」が「先導する」という意味ではあります。

面白いですよね〜。
琉球語も古代縄文語に通じるように思われます。

> 「サタ」というアイヌ語は存じません。(大隅半島突端や愛媛県のサタ岬からの即断?迷い?)
> 「サパ sapa」なら「頭、岬」の意味です。

あ!これかもしれません。

> > もちろん、大三元さんのサイト内の「サルタヒコ」についても読ませていただきました。
>
> http://www.dai3gen.net/sarutahiko.htm
> ですね。
>
> > その中でもっとも興味を持ったのが、ゾロアスター教との関連です。
>
> 私ゾロアスター教との関連について述べてますか???

あれ?私得意の早とちりかな?
「ソグド語でキャラバンを意味する語がインド語の sartha に由来する sart である・・・」
ここからゾロアスタ−教との関連ありと思ってしまいました。sarthaって「サタ」に近い発音なのではないのですか?
日本にやってきたイラン人の中にゾロアスタ-教を信仰する人たちがおり、sarthaが来日したイラン人そのものを意味するようになったのではないかと想像してしまったのですが・・。(^^;)

> > サルタヒコの容貌は、イラン人なのではないかと思ったことがあります。
>
> 私はお会いしたことがないので・・・

ふむ。
「鼻長は八咫、背長は七尺、目が八咫鏡のように、またホオズキのように照り輝いているという姿」からイラン人を連想してしまうのです。私は^^;

> > 法隆寺の酔胡面が「サルタヒコ」の容貌そのものに思えるのです。
>
> 「胡」字はしばしば「西域」のことを意味しますから、あちら方面の酔っぱらいのお面なんでしょうか。

はい、そうです。
ちょっと、訂正。
「伎楽面の酔胡従」です。

鼻が長くて、目が爛々と大きい感じ。
きっと、当時の日本人より背も高かったはず。

> > 私がそう思うのは、飛鳥の遺跡がゾロアスタ−教と関連しているという松本清張氏の影響をかつて受けていたからかもしれません。
>
> 想像や直感は大事だけど、どうやって肉付けしてゆくのか。

飛鳥の遺跡から肉付け^^;
体に肉をつけるのは得意なのですが^^;;

最後に事後報告。
大三元さんのHPの「サルタヒコ」をトピックで紹介させてもらっちゃいました。すみません。

タイトルRe^3: サルタヒコについて
記事No1874
投稿日: 2009/02/23(Mon) 08:56
投稿者大三元
kitunoさん

> 琉球語も古代縄文語に通じるように思われます。

琉球語は日本語とともに弥生語から発生。
縄文語はアイヌ語につながる。
 というのが私の概観です。

> 「ソグド語でキャラバンを意味する語がインド語の sartha に由来する sart である・・・」
> ここからゾロアスタ−教との関連ありと思ってしまいました。

関連しているでしょうけど、私の記述に関して:
> その中でもっとも興味を持ったのが、ゾロアスター教との関連です。
と書かれると、私が「ゾロアスター教との関連」に触れているように思える。実は私は触れてない、と思う。

> sarthaって「サタ」に近い発音なのではないのですか?

近い、と云いたければそうも云えるだろうし、遠い・違う、と云いたければそうも云えそう・・・

あと、天稚彦の葬儀を何種類かの鳥が執行しているのも気になってはいますが、どうも色々と想像することが有機的につながってこない。

タイトルRe^3: サルタヒコについて
記事No1875
投稿日: 2009/02/23(Mon) 09:45
投稿者大三元
> 「伎楽面の酔胡従」です。

http://park.org/Japan/DNP/MTN/MN/shin-gigaku/gigakumen.html
にありました。メモまで。。。

タイトルRe^4: サルタヒコについて
記事No1876
投稿日: 2009/02/25(Wed) 22:38
投稿者kituno
> > 「伎楽面の酔胡従」です。
>
> http://park.org/Japan/DNP/MTN/MN/shin-gigaku/gigakumen.html
> にありました。メモまで。。。

ありがとうございました。
ね?何となく「サルタヒコ」のイメ-ジに繋がってきませんか?

サルタヒコを見たことはないでしょうけど^^;;

法隆寺の落書きの中にも、似たような人物が描かれているのです。
学問的に立証することは不可能でしょうけど、何となく想像を楽しんでいます。(大三元さんに遊んでいただいていた頃とほとんど進歩がないkitunoですね。^^;)

サルタヒコとオオモノヌシの共通性についての書き込みは、とても面白いと思っています。

タイトルRe^5: サルタヒコについて
記事No1877
投稿日: 2009/02/25(Wed) 22:44
投稿者大三元
kitunoさん
> サルタヒコとオオモノヌシの共通性についての書き込みは、とても面白いと思っています。

オオモノヌシとの共通性、、、どっかに書いてますか?
http://www.dai3gen.net/yashimajinumi.htm
もご参考になるでしょう。