古代史研究は総合学問だと思う。ふつつかながら、ここに『記紀』『風土記』、アイヌ語、DNAという、恐らくほかには見られないであろう組み合わせの著述を発表した。これらの分野を含めて、専門家の方々には、少しでも他部門へ守備範囲を、視野を、広げ、相互に寄与しあって21世紀にふさわしい古代史のパラダイムを築いていただきたいと切望する。