orig: 97/07/06
rev1: 97/08/08 table&wording
(上記で、Ö などと書いた ウムラウトつきの文字は、その母音が乙類のオであることを示します。)
小生もそのアプローチに倣って
音節が終わる 列の名前 | 魏志倭人伝 | 出雲神社 | 万葉集 | 古語辞典 語頭音節だけ |
あ | ||||
い | ||||
う | ||||
え | ||||
お | ||||
合計 | ||||
総音節数 |
各データに就いての性格や注意事項を提示すべきでしょうが、繁雑になりそうなので、とりあえず、上記から観察されることを挙げてみます。
あ列音で終わる音節が魏志倭人伝では他に比べて半分位のレベルである。「奴」を「な」でなく「ぬ」と読んだので、それを考慮して「奴」14例を「あ」に分類し直すと「あ」が10%ポイント程上がり「う」がその分下がる。い列音で終わる音節が魏志倭人伝で他例に比して5割ほど多い。
上記「日本語の世界」で著者が推論している、「エ」音は上古には無かった、との話はこの表からも、傾向としては、うなづける。
甲類・乙類の分別をしていないのは、繁雑になるのも本音ですが、大野さんの表の注記でも「甲類乙類の別のないものの数を(甲)の列に書いたものがあるが、それは、ただちに甲類の音であることを示すものではない」とあることにも依ります。それで、「い、え、お」列は甲類+乙類のデータです。
生煮え状態でのアップですが、ここらからどう進んだら良いか迷っているところです。まぁ、語頭子音の頻度、甲乙の弁別、あたりが次にやらねばならないことだろう、とは見当つけておりますが。。。