「たにぐくの さわたる きはみ」という語句がある。 『時代別国語大辞典上代編』(JK)によると
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さて、イザナギ・イザナミの国生みでは、淡路島、伊予(四国)、隠岐島、筑紫(九州)、 壱岐島、対馬島、佐渡島、大倭豊秋津島(本州)、が生成されている。 ここの「佐渡」に関して考えていることを述べる 「佐渡」は「さど」と読み慣わして疑念を持たないところであるが、これは「さわたる」ではないのか。つまり、「佐渡島」は、神代、または、古事記編纂時に、国境として認識されていたのではないか、つまり「さわたる極み」、国の極み、国の果て、であるからして「佐渡島」と呼んだ、という可能性を指摘したい。 傍証としては、
追記:2008/07/18 なお、日本書紀に「渡島」という地名が出てくる。今の北海道(島)のことと考えられる。「さ」が「小さい」とか「若い」という意味合いの接頭辞だと捉えると、「佐渡島」と「渡島」を対比させて「ちょっと渡った島」対「本格的に渡る島」と見ることもできそうだ。 |