「かぐや姫」

作詞者名
今田好彦/大塚敏夫/大山元/寺口渉/名取亮
1958

[C dur 3/4]

昔 昔 昔の話
竹取りの翁と かぐや姫のお話

ある日お爺さんは 山へ竹を切りに行きました

[G dur 3/4]

竹の根元は金色に光って
明るい朝の陽を浴びて
竹の根元は 光っているよ

[D dur 3/4]

竹の中には 小さくて可愛い
玉のような女の子が 眠ってた

[D dur 2/4]

それから3ヶ月経ちました
その子はスクスクと大きくなって
美しい娘になりました

[D dur 6/8]

やがて名前を付けるとき
村中の者を皆呼んで
素敵な名前を付けました 
かぐや姫

[D dur 4/4]

聞いたかい 聞いたよ 聞いたかい 聞いたよ
あの竹取りの翁の 素敵な娘のことを聞いたかい

[D dur 2/4]

かぐや姫の美しさに惹かれた男達は
夏でも冬でも 朝から晩まで
家の周りをうろつき回る
グルグルグルグルうろつき回る

[D moll 4/4]

(ソロ)
あー なんと言う
美しいかぐや姫
家の中も光に満ちて
あー 黄金のように
花のように 美しく
光り輝いている
お爺さん どうか姫を私に下さい

[F dur 4/4]

男達は 姫を得たいと身を焦がす
とうとう姫もこう言いました
よろしい それでは こうしましょう

(D moll)

龍の首輪に黄金の木
仏の御石に子安貝
いずれか宝を呉れたなら
その方のもとに 行きましょう

[D moll 6/8]

そこで男は苦労して 無い知恵絞って考えた
挙げ句の果ては 肘鉄砲

[D dur 6/8]

時の帝も聞こしめし
いよいよその名も轟いて
過ぎ行く三年(みとせ)も夢のよう

[D dur 6/8 Andante]

春の始めの夕月夜 独り淋しく見る月は
天人・天女の舞い踊る 永久(とこしえ)の国 天の国
日々に迫れる故郷の月の都へ帰る日を
淋しく迎える かぐや姫

そうする内に 日は経って
秋風の吹く満月の夜
月が登る 月が登る

[G dur 3/4]

(女声)お迎えに来ました かぐや姫
月の都へ 帰りましょう
早く車にお乗りなさい
お迎えに来ました かぐや姫
月の都へ 帰りましょう
(男声)弓に矢をつがえて かぐや姫を守ろう
空飛ぶものは 打ち落とせ
弓に矢をつがえて かぐや姫を守ろう

(両歌詞並行、展開、落着。。。)

(ソロ)悲しい別れ 筆に託し
  羽衣を着れば月の人

[C dur 4/4]

管弦(かげん)の響き 七色の光り輝く
満月の虚空の中を進み行く
空飛ぶ車 永遠(とわ)の別れ

楽しい月日 思い出す
かぐや姫の姿は遠い空の中 消え行きて
はるかなる夢の かぐや姫
はるかなる夢の かぐや姫

(終)


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