昔 昔 昔の話
竹取りの翁と かぐや姫のお話
ある日お爺さんは 山へ竹を切りに行きました
[G dur 3/4]
竹の根元は金色に光って
明るい朝の陽を浴びて
竹の根元は 光っているよ
[D dur 3/4]
竹の中には 小さくて可愛い
玉のような女の子が 眠ってた
[D dur 2/4]
それから3ヶ月経ちました
その子はスクスクと大きくなって
美しい娘になりました
[D dur 6/8]
やがて名前を付けるとき
村中の者を皆呼んで
素敵な名前を付けました
かぐや姫
[D dur 4/4]
聞いたかい 聞いたよ 聞いたかい 聞いたよ
あの竹取りの翁の 素敵な娘のことを聞いたかい
[D dur 2/4]
かぐや姫の美しさに惹かれた男達は
夏でも冬でも 朝から晩まで
家の周りをうろつき回る
グルグルグルグルうろつき回る
[D moll 4/4]
(ソロ)
あー なんと言う
美しいかぐや姫
家の中も光に満ちて
あー 黄金のように
花のように 美しく
光り輝いている
お爺さん どうか姫を私に下さい
[F dur 4/4]
男達は 姫を得たいと身を焦がす
とうとう姫もこう言いました
よろしい それでは こうしましょう
(D moll)
龍の首輪に黄金の木
仏の御石に子安貝
いずれか宝を呉れたなら
その方のもとに 行きましょう
[D moll 6/8]
そこで男は苦労して 無い知恵絞って考えた
挙げ句の果ては 肘鉄砲
[D dur 6/8]
時の帝も聞こしめし
いよいよその名も轟いて
過ぎ行く三年(みとせ)も夢のよう
[D dur 6/8 Andante]
春の始めの夕月夜 独り淋しく見る月は
天人・天女の舞い踊る 永久(とこしえ)の国 天の国
日々に迫れる故郷の月の都へ帰る日を
淋しく迎える かぐや姫
そうする内に 日は経って
秋風の吹く満月の夜
月が登る 月が登る
[G dur 3/4]
(女声)お迎えに来ました かぐや姫
月の都へ 帰りましょう
早く車にお乗りなさい
お迎えに来ました かぐや姫
月の都へ 帰りましょう
(男声)弓に矢をつがえて かぐや姫を守ろう
空飛ぶものは 打ち落とせ
弓に矢をつがえて かぐや姫を守ろう
(両歌詞並行、展開、落着。。。)
(ソロ)悲しい別れ 筆に託し
羽衣を着れば月の人
[C dur 4/4]
管弦(かげん)の響き 七色の光り輝く
満月の虚空の中を進み行く
空飛ぶ車 永遠(とわ)の別れ
楽しい月日 思い出す
かぐや姫の姿は遠い空の中 消え行きて
はるかなる夢の かぐや姫
はるかなる夢の かぐや姫
(終)
受付・メールフォームで、御感想などお寄せ下さい。