「ヨド」の周辺2
ORIG: 2005/09/04
辞書語彙語義
JKよど(乙乙)流れがゆるやかで水のよとんでいる所。よどみ。
全国方言辞典とろ(2)淀。よど。広島県蘆品郡・島根県鹿足郡・大分県大野郡:どろ、奈良県十津川
角川国語辞典とろ=どろ(瀞)川の水の流れが、静かで深いこと(所)
沖縄古語大辞典よど淀むこと。(語形:ゆと、よと、よど、およと)
沖縄古語大辞典どろ本土では「瀞」は河水が深く流れの静かなところ、の意。例文{省略}ではおだやかな海にある島の意か。どろうみ=おだやかな海の意か。どろみなと=おだやかな湊の意か。
ツル地名に多い
登呂弥生遺跡

大阪の淀川河畔に「鵜殿」という地名がある。「ヨド」=「ドロ」→「トノ(ドノ)」のように見える。「鵜」は借字で「ウ」音、意味は「大」か?参考:ウとス考。また、ハニヤス彦反逆事件(崇神)記事中の「鵜河」はこれか?参照


台風14号の報道で「大淀川」という名前が聞こえたので地図探索。
ずーーっと遡って行く。流域に「**八重」地名が幾つか。途中から「沖水川」を遡ると、「大八重」があり、水源の山が「鰐塚山」となる。
これも、八重事代主だ、淀川だ、鰐だ、というつながりになるのだろうか。(参考:「ヨドの周辺」

{沖水 をアイヌ語の訳すと rep-un-pe が可能、これは「沖の人」をも意味する。ワニとはシャチのことと考える、シャチはrep-un-kur「沖に居るもの(人・神)」と言う。この地域は「三股」という。rep=沖=3,からも曰くありげなものがある。}

OSAMU WORLDさんhttp://www.gentei.org/~itoh036/diary/2001/06/30/が紹介している田野町史によると:

鰐塚山(わにつかやま)の由来
鰐塚山の由来については、いくつかの説があるが、伝説として「古事記」や「日本書紀」にある海幸山幸の物語にまつわるものである。
つまり山幸彦が釣り針を見つけてもらい、地上に帰る時のことである。海底の綿津見(わたつみ)の海神は、鰐(サメ類の古名)をことごとく集め「山幸彦を幾日で送り奉ることができるか」と問われると、一尋の鰐が「一日で送って帰ってきます」と言ったので、山幸彦はそのわにの頸(くび)に乗られて青島に上陸された。命をお運びした鰐の塚として、鰐塚山という名前がつけられたという伝説である。
青島の西の斟鉢山を山幸彦の御陵とされ、更に西に続いて鰐塚山があることになる。

うーーむ、それはどうかなぁ。

「*八重*」地名、宮崎がだんとつ。


ヨドの周辺(1)
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