「宇須多岐」を考える
ORIG: 2010/05/03
rev1: 2011/07/20 出雲国造神賀詞言及

飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社(あすか の かはかみ にいます うすたきひめ のみこと じんじゃ)に祀られる「宇須多岐姫」の「ウスタキ」が、五十猛の読み「イソタケ」と似ているので調べを進めてみた。

五十猛(イソタケ)の親は スサノヲ(イソサナキ)である。「スサナキ」考

ここで、ウスタキ姫とタギツ姫が同一、という説がある;「カヤナルミ」考
 とすると
 タギツ姫の親は スサノヲ であるから
∴ウスタキ姫の親も スサノヲ ということになる。
 つまり、イソタケもウスタキもスサノヲの子であり、同体か、兄妹(弟姉)の関係となる。

宇須多岐姫の子が「加夜奈留美(カヤナルミ)」である、とも云われている。
他方、タギツ姫の子には「事代主」がある。
「事代主」と「カヤナルミ」の兄妹関係は直接的には見あたらないものの、
「出雲国造神賀詞」に次のようにあり「なんらかの」グループ(兄弟姉妹親族)に属しているようである。
大穴持の和魂を大物主櫛甕玉(くしみかたま)と称して大御和(三輪)に
阿遅須伎高孫根葛木の鴨の神に
事代主うなてに
賀夜奈流美(かやなるみ)命の御魂飛鳥の神なびに坐せて、、、

また、「事代主」の子に「姫蹈鞴五十鈴媛」があり、「五十」が系譜上復活するやに見える。整理してみると:
スサノヲ−タギツ姫 −事代主  −五十鈴媛
    =ウスタキ姫−カヤナルミ
五十鐸 −五十猛  −

「スサナキ」考
「カヤナルミ」考
目次へ戻る
Homepage & 談話室への御案内
メールのご案内へ