鴨資料02・アヂスキタカヒコの父母
orig: 2000/11/14

鴨資料01からアヂスキタカヒコの父母に関する伝承を抜き出してみる。

名前出典備考
阿遅高日子根神神代記p105大国主神と胸形奥津宮の多紀理毘賣命の間に生まれる。妹は高比賣命、亦、下光比賣命。このアヂスキタカヒコネ命は「今謂 迦毛大御神 者也」
荒田・・道主日女命播磨風土記・託賀郡p332父不明、子、父に酒を捧げる、父は天一目命だった。「道主ヒメ」は日本書紀の「道主貴」=宗像三女神ではないか。ここの「子」がアヂスキである、とは書いてないが、母がタギリ姫なら、大いにありうる。
玉依日賣山城風土記・岩波p414父不明、子、父に酒を捧げる。父は火雷神だった。上がアヂスキなら、ここもアヂスキか?
黒田里播磨風土記・託賀郡p332宗形大神奥津嶋比賣命が伊和大神之子を懐妊した。その子がアヂスキだとは書いてないが、母の名前から察して大いにありうる。
参考:阿遅須枳高日子命之后 天御梶日女命出雲風土記楯縫郡p172多伎都比古命を生む。天甕津日女命は赤衾伊農意保須美比古佐和気命の后(p156)だと、アヂスキとオホスミヒコは同一人物か? 天御梶日女命が生んだ子が「多伎都比古」というのは彼女を「タギリヒメ」に宛ててみることを可能としそうだ。

アヂスキの父母と思われる婚姻関係:
備考
大国主神胸形奥津宮の多紀理毘賣命古事記にある、父母子の名前が最もハッキリした記事
天一目命道主日女命道主とは宗像三女神だろう。子の名前記載なし
火雷神玉依姫生まれたのは可茂別雷、ということだが
伊和大神宗形大神奥津嶋比賣命子の名前記載なし
所造天下大神命記載なし出雲風土記意宇郡p110
所造天下大神命記載なし出雲風土記神門郡p202
大神大穴持命記載なし出雲風土記仁多郡p226
意美豆努命記載なし赤衾伊努意保須美比古佐倭気命のことだが、妃の名が同じことから、アヂスキらしくも窺える。出雲風土記神門郡p202。{p157、p172}


備考:「目一鬼」出雲風土記大原郡p238


Homepage & 談話室への御案内
目次へ
鴨・資料01
鴨・資料03(賀茂と秦)
鴨・資料04 事代主・「陶」=カツラ
可茂別雷とアイヌラックル
竜神の角と加茂角身命
尊称のコレクション・ツチ系とシヌミ系
メールフォームで御感想などお寄せ下さい。