欠史時代再構築の試み8
天照大神とスサノヲウケヒの場面

orig: 20001/02/25
スサノヲが邪心の無い事を証明せんと、天照大神とウケヒをする場面がある。記紀の伝える所、そのモチーフを整理してみる。
書紀本文天眞名井八坂瓊五百箇御統御統:ミスマル:玉のこと
書紀#1天渟名井 別名 去来(イザ)之眞名井五百箇御統瓊 
書紀#2天眞名井(瑞)八坂瓊曲玉 
書紀#3天安河五百箇御統瓊 
書紀後段天安河・天渟名井五百箇統瓊 乎(ぬなとももゆらに)
古事記天眞名井八坂勾 (たま)五百津美須麻流ヌナトモモユラニ(瓊の音も玲瓏に)

上記に見るように「瓊(玉)」が共通のモチーフとなっていて、二例に於いては「渟名井」という「瓊(玉)の井」と思われる場面が述べられている。これらはこの説話の舞台がヌナカハ(今、新潟県の姫川。古代からの翡翠の中心的産地。)が似つかわしい。(岩波頭注では、この場面を天安河と見るのが穏やか、としている。)


欠史8代の后妃たち
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